サイトトップ 前の画面に戻る
  • この記事をはてなブックマークに登録する
  • この記事をGoogleブックマークに登録する
  • この記事をYahoo!ブックマークに登録する
  • この記事をlivedoor clipに登録する
  • この記事を@nifty クリップに登録する
2012.01.09.更新

英国発、日本文学ブッククラブ

人気の読書会

映画「ジェーン・オースティンの読書会」などでよく知られるようになった読書会(ブッククラブ)。それは様々な年齢や職業の人たちが、共通の趣味である<読書>を通じて交流していくリアルなソーシャル・ネットワーキングです。実はブッククラブというもの、イギリスでは結構盛んに行われているんです。午後や夜にパブやカフェに集まり読んできた本について語り合うのですが、初対面でも意気投合したり、お互いに話が尽きないほどの共通点を見出したりと、なかなか充実した時間を過ごすことができると評判なんです。

私もオックスフォードでブッククラブを一つ、友人と共同で主催しています。こちらのブッククラブは、日本文学を専門に読むことを目的としています。もちろんイギリスで行われているブッククラブなので英語訳で読んでいます。より多くの国籍の人たちに日本文学に親しんでいただきたいという目的で発足させたことが始まりです。
坊っちゃんを英語で読む
坊っちゃんを英語で読む
ブッククラブはカフェで開催します。
ブッククラブはカフェで開催します。

日本文学を英語で読む。

私たちの日本文学ブッククラブは、基本的に月に一度オックスフォードのカフェで会合を開いています。メンバーの国籍は、イギリス、アメリカ、中国、日本とさまざま。それでも皆、日本の文学や日本の文化に興味を持っているという共通点があります。

ブッククラブの記念すべき第一回に読んだ本はイギリスでも絶大な人気を誇る作家、村上春樹の「国境の南、太陽の西」でした。イギリスでは新作「1Q86」発売当初、ハリー・ポッター・シリーズのような人気を巻き起こし、世界で最も人気のある作家として村上春樹氏の認知度はさらに高くなっています。

第2回の課題本は三島由紀夫の「愛の渇き」。メンバーも増え、この頃から評論議論も盛り上がりを見せ始めるようになったのです。同書に関しては、美しい文脈、情熱的な主人公の感情の迸りを楽しんだメンバーもいたようでしたが、昭和的な日本風の考え方に対して理解に苦しむメンバーもいたようです。異なる文化的バックグラウンドを持つ読者によって受け取り方もまた異なるということを発見するのも非常に面白いですね。
村上春樹「国境の南、太陽の西」英語版
村上春樹「国境の南、太陽の西」英語版
三島由紀夫「愛の渇き」英語版
三島由紀夫「愛の渇き」英語版
英語の勉強にもなります!
英語の勉強にもなります!
小川洋子はブッククラブでも大人気
小川洋子はブッククラブでも大人気

メンバーの感想が楽しみになります

第3回は小川洋子の「博士の愛した数式」でした。ユニークな題材と作者の絶妙な切り返しの展開が受け、全会一致で楽しめた作品となったようです。

第4回の課題本は、夏目漱石の「坊ちゃん」。我が家でディナー・パーティに集まって開催されたブッククラブとなりました。メンバー同士の距離感がますます近くなったことで、議論もますます快活になって行きました。明治時代の日本で書かれたものとは思えないほどの赤裸々なユーモアには、国籍を越える共感を覚えることができたようです。次回の課題本は、桐野夏生の「OUT」です。同会初のサスペンス・ストーリーとして、メンバーたちがどのような感想を持ってやってくるのか非常に楽しみですね!
日本のサスペンスはどうでしょうか?
日本のサスペンスはどうでしょうか?
日本の文化についての本も読んでみたいですね
日本の文化についての本も読んでみたいですね
前の画面に戻る
  • この記事をはてなブックマークに登録する
  • この記事をGoogleブックマークに登録する
  • この記事をYahoo!ブックマークに登録する
  • この記事をlivedoor clipに登録する
  • この記事を@nifty クリップに登録する

最近の記事

ロンドンを席巻する草間弥生アート! 09.17.
ルイ・ヴィトンとのコラボで突如ロンドンに出現した草間ワールド!
優雅で贅沢なロンドンを満喫! 09.02.
5つ星ホテルでアフタヌーンティーをしよう!
サマーホリデイでイギリスからヴェネチアへ 08.20.
イギリスの人気観光地の一つヴェネチアを訪れました
快進撃の五輪日本代表サッカー突撃レポート! 08.06.
五輪に湧く英国でサッカー日本代表を応援してきました!
ロンドン・オリンピックの聖火がやってきた! 07.23.
わが街オックスフォードに聖火リレーがたってきました。